あっこブログ

小学校で非常勤講師&3人のママの奮闘記 

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チーム!教師と保護者!

数年ながら、小学校教諭として、担任を持たせていただいていました。

6年で、私なりに学んできたことも少しずつつづっていきたいと思います。

 

今日のテーマ「チーム!教師と保護者!」

吹奏楽部の顧問

教諭6年の間、吹奏楽部の顧問の担当をさせていただいていました。

 新任1年目は、主の先生の指導補助をさせていただいていました。2年目から、主の顧問として担当することになり、全くほぼ分からない状態。

とにかく、良いのか悪いのか分からないがいろんな方々の指導方法を真似してやってみました。

 

当時の勤務校の市では、音楽教育に力を入れていました。

年に一度「市内音楽会」という行事があり、5つの市の金管バンド部や吹奏楽部が発表し合います。

よって、保護者の方々も数々の発表の場を楽しみにしておられるし、期待も大きいものでした。

 

困ったことが発生!

演奏を発表する際には、ユニフォームを着ます。

ある年の部員数が、ユニフォームの数よりも多くなったことがありました。

そこで、上着は購入しました。

しかし、下のスカートは、手作りのため購入できなかったのです(以前の顧問の先生が家庭科専科の先生だったようです)

 

母となり、ハンドメイドをしてる今の私は、

ギャザーのよっただけのスカートは、それほど難しい手順でもなく縫うことができます。

当時の私は、スカートの準備をすることが、ものすごくものすごくハードルの高いものでした。ミシンなど、小学校以来触れたいと思ったこともなかったですから。

 

そこで、私はスカートをなしにすることにしました。

市内には、同じユニフォームの上のみを着て、下は、短パンで披露している学校もあったこともあったからです。ユニフォームの見本の写真も短パン姿でした。

今思えば、子ども達の気持ちをしっかりと聞けばよかったのですが、それさえもできませんでした。

反省の嵐です。

 

 

保護者の方々登場!

ここで、初めて子ども達の気持ちが分かることが起きます。

ある日、保護者の方2人が、学校に来て私に会いに来たのです。

吹奏楽部通信でも、ユニフォームについて触れていなかったこともあり、

保護者の方は、なぜなくしたのかと直接私に聞きに来られました。

私は、数が足りないし作れないと困ったことをお話ししました。

 

それを聞いた保護者の方は、

 

「私たち作りますよ。」と。

 

「え!?」

 

おそらく、子どもからどうしてなくなったのかを聞いて、いろいろ考えてくださっていたのだと思います。

私には、全くその発想がなかったので、本当にびっくりしました。

 

また、その時初めて聞いたこともありました。

入部の理由の1つとして、子どもたちは、スカート付きのユニフォームのあこがれがあったようです。

その気持ちを知っている保護者の方は、どうにか子ども達の気持ちを受け取って実現させたかったのでしょう。

私は、その気持ちも全く知らずして、それほど悩むことなくせばいいとしたのです。

お知らせもしませんでした。

 

 

その後、教頭先生にその費用を学校から出せないかお願いしました。

私は、その予算内で保護者の方にお願いしました。

生地選びから、買い物などすべてを保護者の方にすべてお任せです。

保護者の方が「私たちがやるから先生、大丈夫ですよ。」

と言ってくださったのです。

 

そして、これまで使ってきたスカートがすべて保護者の方々の手によってきれいに生まれ変わりました。

 

そして、6年生は、最後の運動会のマーチングをこの新しいスカートを着て演奏することができました。

 

 

私の結婚式では、6年生(保護者の方の子どもの学年)がそのスカートとユニフォームをきて式場で校歌を演奏してくれました。

遠い式場で、しかも待ち時間が長く申し訳なかったけれど、私の人生で忘れられない音の響きでした。

 

この出来事から学んだこと

①保護者の方々のパワーをお借りするのも大切!

保護者の方も教師も、「子どものために」という思いがあることは同じ。

共通点がある。だからこそ、保護者の方々は動いてくれます。

学校と一緒になって子ども達の成長を見守っていきたいと思っていてくださっているのです。

教師が、どんなに初心者でも子ども達に一生懸命に関わっている姿を保護者の方々も感じていただくことができたら、必ず助けてくれます。

 保護者の方々の力は本当に大きいです。

このパワーを味方にし、チームとして子ども達に関わっていったほうが、絶対に子ども達のためになる。

そう、強く感じた出来事でした。

 断られてもいい。丁寧な偽りのない素直な気持ちで丁寧な言葉で保護者の方々に協力をお願いすれば、必ず力になってくれます。

 

②保護者の方が、相談しやすい話しやすい教師でいること!

保護者の方から声をかけてくれることがなければ、

私は、子ども達の気持ちも分からなかった。また、スカートも生まれることがなかったでしょう。

「いつでもきてください」という雰囲気を出して、これからも保護者の方々と関わっていく必要があるのではないでしょうか。

 

 

 

☆clubhouseを聞き始めました。学校教育に保護者を巻き込み一丸となって教育していくことの大切さを感じました。ふと、この出来事を思い出し、残しておくべきだと考えつづりました。