やってしまった算数の授業
半年以上ぶりの算数の授業。
担任の先生が急遽お休みのため、
算数開始直前に、「お願いします」と言われ、
「はい。大丈夫です。分かりました。」
と引き受けたものの、教科書にさえ目を通していない状態……。
このようの緊急事態は、良くある事なので、対応すべきだと思っているが…。
プロはしゃっと美しくやってみせるのでしょう。
私は、やってしまった…。
6年 じっくりコース(習熟度)
啓林館6年 算数 p216、217
図形のまとめ(平行、垂直、角度、多角形の面積、円の面積、合同な図形、合同比、対処な図形の作図)
練習問題
このてんこ盛りの学習内容を45分間で行う。
どの問題が優先か……。
図形の作図は全員で。
計算問題は、自力で。
と決めたが…。
「教科書p216。」
「△1を読む。」
「平行は○○○○……のこと。前にならえの手。垂直は、○○のこと。」
と進んでいく。
が、
1つの指示に対して1つ1つの確認ができない。余計な言葉が多い。話しながら自分でも分かる。
分からない子がポカンとし始めた…。
これは良くない。
すべて6年間の復習問題。
既習問題ばかり。
既習とはいえ、自力で分かるわけがなかった…。
1つ1つの、子どもらの変化に全然対応できていない自分に気がつく…。
そのまま、途中から
自力でやらせてしまったのが良くなかった。
わかる子は、すぐ終わるし、
分からない子は鉛筆が止まっている。
これはまずいと感じ続けながらの授業。
子どもらの変化していく表情を読み取って、
対応できず、チャイムが鳴る。
チャイムと同時に終わる。
(ひどい授業だったので、それだけはしようと思っていた。)
練習問題をやる上での手順が全く違った。
・大きな番号1つずつ
・出来た子に板書させ、この間分からない子に対応する。分からない子は黒板をヒントに。
・○付けさせながら、確認させる。分からなかったら、板書を写させる。
あるいは、
・ペアで解く。
・グループで解く。
これらの方法で、分からない子を救えたはずだ。
ある分からない女の子は、
教科書の最後のページの答えを書き写している。写し慣れている様子。
全員で板書しながらやれば、説明を聞きながら黒板を写しながら授業を受けられたのに…。
いつもは、学習支援の立場の私に、
「ここが分からない」
と伝えてくれる女の子。
でも、私が教壇に立つと、
その言葉も言いにくい事もよく分かった。
教師の側がこの事を意識しなくてはならない。
どの子がどの問題で○か×かも把握しきれず、
結局、授業後にノート提出をしてもらう。
何も出来ていなくて、
かなりのショックを受けて帰宅。
久しぶりとはいえ、
かなりひどかった。
授業の基本の基本の基本が全然体に染み込んでいない。
迷惑だったのは、子ども達。
分からないまま終えてしまって申し訳ない。
図形だけは、